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GALLERY-06
(My Gathering)
Requiem 1986
(消滅する時空)
−解説−
1986年当時、東京は急速に
街の景観が変わって行きました。
バブル景気の到来と共に、地価の
高騰による地上げの影響です。
主に関東大震災後に建てられた
お気に入りの建物達も気が付くと
空き地に変わっていたりしました。
一見西洋建築の模倣の様でも、
その細部のデザインには和の線と
膨みが巧みに融合して見る者を
飽きさせません。
収集癖の無い私でしたが毎日
歩く中でコンパクトカメラでそれらを
不安感で撮り急ぎました。
2004年の今あらためて見てみると、
その大部分がもう存在していません。
残れたもの達も耐震基準の見直しで
存亡の危機の状態です。
私としては、撮影をする時には作画
意識の無かったこの記録集ですが、
消滅して行くもの達へのレクイエム
としてその残像を見て頂きたいと
思います。
Apr.2004
Requiem 2007
(Mitsui trust and bank Building)
2006年12月撮影
東京日比谷の三信ビルです。
再開発の為に取壊されました。
私が1986年6月に撮影した
全カットを下に載せさせて
頂きます。往時の姿を
お楽しみください。
Sep.2007
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